ミノキシジルは効かない?効果ないと言われる原因と正しい使用方法

効く?効かない?そもそもミノキシジルの効果のほどは?

「ミノキシジルには効果がない」という情報を聞いたことがある人は少なくないでしょう。もちろんこの成分だけに止まらない話ではあるものの、これから本腰を入れて薄毛対策に乗り出そうとしている人にとってはとんでもなく大きな問題です。果たしてミノキシジルには効果があるのか、それとも効果がないのか。効果がある場合、どうすれば最大限に発揮するのか、また効果が失われてしまうのか。薄毛に悩む誰もが気になるだろうその部分を詳しく見ていきます。

 

 

何が原因?ミノキシジルで効果が感じられない理由

有名男性芸能人の中にも、ミノキシジル配合のヘアスカルプ商品で薄毛を改善したという人もいます。それだけ高い改善効果がある成分でありながら、中には効果が実感できないと感じる人、以前は感じられたが最近は感じられなくなったという人もいますが、それはなぜなのでしょうか。もちろん体質的な違いなども深く関係してはいますが、ここでは特に使用者のミスや思い違いによるものなど4つの原因をピックアップして紹介していきます。

 

効果が出るまでの期間が経過していない

たとえば解熱鎮痛剤を服用すれば、数十分ほどで痛みや辛さが和らぎます。「あぁ、薬が効いてくれた」と安堵した経験がある人は多いでしょう。しかし、ミノキシジルはそういった即効性はありません。「ミノキシジル配合の商品を使い始めて2か月たつけれど、一向に効果が見られない。あれが効く何てのはデタラメだ!」と言いたくなるかもしれませんが、最低でも3か月は継続しないと効果は期待できないといわれています。ミノキシジルが遅効性だということではないのですが、早くとも3か月、平均して半年程度は使用を継続することが必要です。ミノキシジルは毛根の毛母細胞を活性化させることで発毛力を強化し、その結果として発毛や育毛効果が発揮されるというメカニズムですが、これは筋トレと同じようなものです。初めて数日ではせいぜい筋肉痛になるのが関の山、数週間かけてやっと体が慣れ初め、数か月でやっと効果が見え始めます。アスリートやボディビル用の筋肉をつけるためには数年かかりますが、ミノキシジルを用いた発毛もこれと同じ感覚です。

 

ミノキシジルの量が少ない

せっかくミノキシジル入りの商品を使用したとしても、その配合量が少なすぎた場合は効果が得られない可能性があります。また、配合量は十分だったとしても他の成分との兼ね合いなどが原因で発毛力が得られない可能性もあります。誤認しないよう先に書いてきますが、ミノキシジルの濃度を高めれば高めるほど良いというわけではありません。濃度に比例して効果が高まることには違いないのですが、それほど簡単な話ではありません。人によって理想的な濃度というのもあります。市販の外用薬で一番高い濃度は5%なのですが、これは日本の規制による影響です。現在日本で5%を超える濃度を配合する商品を使用する場合は医師の処方が必要になるため、市販されているものは必然的に5%以下ということになります。処方薬の中には16%ほどの濃度のものがありますが、これは「濃度が濃いほど効果も高い」ということだと考えても良いでしょう。これは、配合量1%から5%に変更した商品の研究データを見ても明らかです。しかし、濃度が濃くなるほどべたつきなどが目立つようになる、かぶれやかゆみなどの副作用が出るなどの問題があるため、単に濃度を高めれば良いということにはならないわけです。

 

用法用量が正しくない

塗布するタイプであれば極端に量が少なかったり、頭皮にしっかりと塗りこめていなかったりした場合は効果が低くなる可能性があります。また、逆に塗り過ぎた場合も頭皮にトラブルが生じて逆効果になる可能性もあるため、必ず用法用量を守って正しく使用することが必要です。ミノキシジルタブレット、通称「ミノタブ」は基本的に医師の処方がなければ入手できません。必ず医師の指示の下で正しく使用しましょう。

 

薄毛の原因がAGAではない

ここで取り上げているミノキシジルは、あくまでもAGA治療を目的としています。AGAに関する詳しい説明は割愛しますが、要は毛周期が狂っている状態を正すことで症状を緩和、改善することを目指していますが、すでに毛根が死滅しているは効果が出ません。たとえば、生え際が後退するM字ハゲは毛根が死滅してしまっている可能性が高く効果が得にくいですし、つむじ付近(頭頂部)からハゲる場合は発見が遅れてしまって効果が得られなく危険性があります。また薄毛といってもさまざまな原因によるものがあり、AGAを原因とした薄毛以外は効果が得られない可能性があります。脂漏性脱毛症、老人性脱毛症、瘢痕性脱毛症、円形脱毛症や抜毛症などはAGAとは原因が異なるため効果がないとされます。

 

 

飲む?塗る?タイプによって効果にはどんな違いがある?

一般的によく知れているタイプというと「塗るタイプ」ですが、すでに書いた通りミノキシジル濃度は「飲むタイプ」の方が高いです。高濃度なほど高い育毛効果が期待できるわけなので、当然ながら効果には違いがあります。ただ、効果が高いということは、それに比例して副作用も強く出るリスクがあるということでもあります。元々、ミノキシジル自体が発毛を目的として開発されたものではなく、血管拡張効果によって血圧を下げるための薬(降圧剤)として研究されていたものです。その過程で育毛効果が確認されたことから育毛剤として使用されるようになったのですが、降圧剤としての効果はもちろん残っているため、健康な人が服用すると血圧降下、多毛症、心臓や肝臓機能への強い副作用が起こる可能性があるので注意が必要です。そのため、比較して副作用のリスクが少ない塗るタイプのみが厚生労働省から認可を受けている状態で、飲むタイプは未認可です。アメリカなど、飲むタイプが認可されている環境下で甚大な副作用が発生したという報告はないようですが、それでも安全面で塗るタイプの方が高いという判断を日本ではしているということになります。国内で手軽に購入できるものは濃度5%以下の塗るタイプのみで、それ以上の濃度があるものは病院やクリニックなどの専門的な医療機関を受診し医師の診療を経て服用する必要があります。手段として「個人輸入」という選択肢もありますが、この場合は粗悪品や類似品などのリスクが避けられません。そういう意味で、安全面にも大きな違いがあるといっても良いでしょう。

 

 

ミノキシジルの効果を高める方法は?

プロペシアの併用が効果的

ミノキシジルとともに薄毛の改善効果が期待できるとされているプロペシア。それぞれ単独で使用してももちろん良いのですが、2つを併用することでより高い効果が期待できるようになります。プロペシアは、フィナステリドを有効成分として配合している服用薬で、最大の要因といわれている男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制することで薄毛の進行を遅らせる効果が期待できます。一方、ミノキシジルの効果は発毛や育毛であり、この2つを合わせることで薄毛の進行を遅らせつつ発毛や育毛にもアプローチするための環境が整うのでおすすめです。プロペシアのジェネリック医薬品としてフィンペシアがあり費用面で負担が軽減できますが、残念ながら国内では認可されていません。

 

バランスの良い食事は髪にも重要

ミノキシジルやプロペシアを使えば、発毛や育毛再生のための環境はずいぶん整うでしょう。しかし、それだけを意識してさえいれば良いというわけにはいきません。どれだけ意識して頭髪ケアを行ったとしても、根本的な部分がしっかりとしていなければ効果は半減してしまいます。そもそも髪の毛が何でできているのかというと、ケラチンというたんぱく質です。ケラチンは18種類のアミノ酸から構成されていますが、その元となる成分は必須アミノ酸であるメチオニンです。必須アミノ酸は食事から摂取するしないと体内で生成することができないため、しっかりとバランスの良い食事をとる必要があります。また、メチオニンだけでなく、その働きをサポートする亜鉛やビタミンを豊富に含む食材も意識して摂取するようにし、毛髪の成長を促進しましょう。

 

規則正しくストレスフリーな生活を意識する

抜け毛に悩む人に対するイメージとして、不摂生で不規則な生活をしている人、ストレスをためている人というものがあります。もちろんこれが確実な要因であるとは限りませんが、たとえばストレスがたまっている人は血液がドロドロになりやすいですし、これは寝不足や飲みすぎなども同じです。タバコやお酒を控えることなども含め、なるべく健康的な生活を心掛けることも大切です。意識せずに行っていた行動の一つ一つが発毛サイクルを狂わせる要因になっている可能性を考えましょう。

 

 

効果を最大限高める環境を意識

ミノキシジルは、現状最強の育毛剤といわれています。さらにプロペシアと併用することでその効果をさらに高いものにできますが、いかに強力な効果があっても最大限発揮できなければ意味がありません。薄毛の原因がAGAによるものなのかどうかを調査し、そうであれば用法容量を守って正しくミノキシジルを使用すること、そして効果をロスする機会を回避するために食事や生活習慣を改善したりストレスをためないように意識したりしながら、しっかりと発毛のベースを整えていきましょう。

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