おでこに植毛することはできますか？部分別の薄毛解決法

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おでこに植毛することはできますか？部分別の薄毛解決法

おでこが広い男性は髪の毛が薄いという印象を与えやすいので、おでこが広いことを気にかけている人もたくさんいます。
男性のおでこの生え際が後退していきやすいのは、男性ホルモンの働きによるものです。
テストステロンという男性ホルモンは、男性にとって幸福感や、やる気の元となるドーパミンを産み生させる働きなど、とても重要な働きをするホルモンです。
しかし、男性の頭頂部や前頭部にたくさんある「5αリダクターゼ」という酵素とテストステロンが結びついてしまうと、髪の毛を抜けやすくする働きのある「ジヒドロテストステロン」という強力な男性ホルモンに変わってしまいます。
この「ジヒドロテストステロン」が毛細血管から運ばれてくる栄養や酸素を取り入れる毛乳頭にあるレセプターという受容体と結びついてしまうと、髪の毛は伸びなくなり、発達しきれないまま抜けてしまいます。
そうすると、未発達の細く弱い髪の毛だけが増えていき、髪の毛の量が少なくなって、薄くなってしまうのです。

自分の髪の毛を植え込む手術を受ければ、生え際を前進させておでこをせまくすることができます。
せっかく手術を受けて植毛した髪の毛も「ジヒドロテストステロン」の働きでまた抜け落ちてしまうのではないかと疑問に感じる人もいるかもしれないのですが、そうならないことになります。
どうしてかというと、自分の髪の毛を植毛するときに植え込む髪の毛として使う側頭部や後頭部の髪の毛は、毛乳頭に髪の毛を抜けやすくする働きのある物質と結びつく受容体がほとんどないからです。
移植した後の髪の毛も抜けやすくする働きのある物質と結びつかない性質を保ち続けるので、植え込んだところに定着すれば一生、髪の毛が生え続けることができます。

おでこに植毛をする際に最も注意しなくてはいけないのは、不自然にならないように仕上げることです。
普通、額の髪の毛の生え際は少しだけM字型のカーブを描いているので、まっすぐの生え際だと不自然さが出てきてしまいます。
そして、額の生え際を前進させるというのは、今まで髪の毛が生えてきてこなかった場所に髪の毛を植毛するので、あまり濃くしてしまうと、周辺の髪の毛との濃さのバランスが崩れてまた不自然になってしまいます。
頭のてっぺんに髪の毛を植え込む場合は、頭をうつむいたりするなどして低くした際にしか、周りの人からは見ることができないため、少しぐらい不自然でも気にならないのですが、額のときは、人の目線に近いので、不自然さが目立ちやすいのです。
そうならないように、できるだけ充分な経験や実績がある医療機関で手術を受ける事をお勧めします。